大正八年 森山 伝 作
一、 高牟礼山の朝日かげ
肥前の山の夕映えに
中をたたえて筑水の
眺めも広き大平野
二、 背振の山の春霞
のどかに下る筏船
水路の流れこんこんと
青田の海や夏の景
三、 秋は高良の山澄みて
いなほの波の豊かなる
雪の背振ははるかにて
冬の眺めも面白や
四、 海津の城や龍頭池
歴史は古き安武の
学者合原窓南の
苔むす墓に徳高し
五、 四季の眺めは楽園の
小鳥の歌も楽しげに
親しみ集う学び舎の
ここに七百健男女
六、 学びの道に励む身の
高き望みは背振山
清き心は千歳川
我等進まん諸共に